新型コロナウイルスのニュースです。バイデン大統領の陽性が確認されました。アメリカではオミクロンの変異株「BA. 5」が新規感染者の80%を占めています。感染者数の急増は報告されていませんが、実際にはより多くの感染者がいると見られています。
21日木曜日、バイデン大統領に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たと発表されました。バイデン大統領は79歳で、追加接種をすでに2回受けており、症状は非常に軽く、倦怠感や鼻水、乾いた咳が出ているということです。ファイザー製の飲み薬パキロビッドの服用を始めており、ホワイトハウス内で隔離した状態で執務を続けています。 バイデン大統領は動画を公開し「体調は問題なく、仕事を続けています。心配をかけましたが、大丈夫です。」と語りました。
アメリカでは1日の新規感染数は約12万6000人で、先月から緩やかに増加しています。いくつかの州ではすでに感染検査施設を閉鎖しており、自宅で行う簡易検査キットを利用する人もいることから、実際にはより多くの感染者がいると見られています。1日の入院患者数は約6200人で、先週から約5%増加しています。
全米の新規感染者の約80%がオミクロンの変異株「BA.5」への感染です。「BA.5」はワクチンや以前の感染で得られた免疫を回避する性質があるとされています。 ホワイトハウス新型コロナ対策チームのアシシュ・ジャー調整官は「これはウイルスの免疫回避の性質です。去年の11~12月に追加接種を受けた人は、 十分な予防効果がもうありません。」と語り、ワクチンの接種と追加接種を行うよう呼びかけました。「50歳以上で過去6カ月の間に接種を受けていない人は、すぐに追加接種を受けてください。夏~秋は予防効果が続きます。」 CDC疾病対策センターの調査によると1回目の追加接種を受けた人は48%にとどまっており、人口の20%にあたるおよそ7100万人はワクチン未接種です。
感染者数の増加を受け、ロサンゼルス郡では今月末までに屋内でのマスク義務化を再開させる見込みです。ロサンゼルス郡保健当局は「BA.5は感染力が強く、うつりやすいため、警戒が必要です。」と語りました。