全身に発疹ができるモンキーポックス・サル痘の感染拡大が続いています。
アメリカでは、20日水曜日までにサル痘の感染者数が2300人以上となりました。ニューヨーク市では21日木曜日までに約780人への感染が確認され、そのほとんどが男性です。米国立アレルギー感染症研究所 アンソニー・ファウチ所長は「同性愛者の男性への感染が多いですが、それ以外の人にも感染します。」と語りました。
サル痘のウイルスは、主に感染者の発疹に直接触れることで感染します。ニューヨーク市在住の男性は、ワクチンの接種を予約できずに感染したといいます。「治りかけの発疹が指にあります。高熱と激しい痛みがあり、苦しかったです。」
ニューヨーク市では、ワクチンの入荷を増やしましたが、接種の予約はすぐに埋まってしまう状況で、需要に供給が追い付いていません。連邦政府は、これまでに15万6000回分のワクチンを配給しており、追加で78万回分のワクチンを入荷する予定です。専門家は、同性愛者の男性以外への感染拡大も警戒しています。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の感染症専門家、ピーター・チン・ホン教授は「いま食い止めないと不特定多数に広がりかねません。」と語りました。