干ばつに見舞われているアメリカ西部では、山火事が拡大しています。
大規模な山火事は13州、79カ所に及んでいます。その中でも、今年最大となっているのが、オレゴン州でカリフォルニア州との州境近くで発生した山火事です。22日木曜日までに、焼失面積は約40万エーカー(1619平方km)となりました。すでに焼失面積がオレゴン州で史上3番目大きな山火事となっており、2000人以上を動員して消火活動を行っていますが、鎮火率は38%にとどまっています。山火事の熱と煙が上昇し、火災積乱雲が発生しており、これが雷や強風をひきおこし、山火事をさらに拡大させる可能性があります。
20日火曜日、西部やカナダの山火事による煙は大陸を横断して、北東部に到達したと見られ、各地で煙による大気汚染警報が出されました。ペンシルベニア州フィラデルフィアやニューヨーク市では、空がかすんで見える状態になりました。
来週も全米の広い範囲で熱波に見舞われると予想されており、引き続き警戒が呼びかけられています。