共和党支持者の多いカンザス州で、人工妊娠中絶の権利を問う住民投票が行われました。
今年6月に連邦最高裁が人工妊娠中絶の権利を認めた判例を覆したことを受け、2日火曜日、カンザス州で州の憲法から 人工妊娠中絶の権利を削除するかどうかを問う住民投票が行われ、約6割が中絶の権利を望むと投票しました。人工妊娠中絶の権利に賛成の人は「自分の体について住民が投票で主張できると示しました。他の州も続いてほしいです。」と語りました。
カンザス州は保守層が多く、共和党員は民主党員よりも35万人多くいます。今回の住民投票は専門家の予想に反する結果となりました。中絶の権利を巡る投票は年内にケンタッキー州、カリフォルニア州、バーモント州などでも行われる予定です。驚きをもって伝えられた今回の投票結果ですが、民主党からはこの結果が11月の中間選挙で追い風になると期待する声も出ていますが、共和党議員は選挙では経済が焦点になるとみていて影響は限定的としています。