ケンタッキー州東部で大規模な洪水が発生し37人が死亡しました。復旧活動が進められる被災地域では気温が上がり、暑さへの警戒が呼びかけられました。
ケンタッキー州東部で 先月末から連日にわたり豪雨が続き、 川の水があふれるなどして大規模な洪水が発生しました。これまでに子供4人を含む37人の死亡が確認されています。フロイド郡の住民は「全てを失いました。頭の上まで水がきて泳いで避難しました。怖かったです。」と語りました。
洪水により多くの家屋が流されたり屋根まで浸水したりし、家の中に閉じ込められた家族を近所の男性が救助する場面もありました。 ホワイツバーグ在住で救助を目した人は「2分が2時間に感じました。男性が死んだかと思いましたが、玄関から出てきました。」と語りました。男性と救助された家族は全員無事だったということです。
飲み水や食料品の配給などの支援が行われる中、復旧には時間がかかると見られています。一時は1万世帯以上で停電となり、今も2000世帯以上で停電が続いています。そうした中、3日水曜日は気温が上がり、熱中症への警戒が呼びかけられました。ケンタッキー州アンディ・ベシア知事は会見で「水曜日、木曜日は暑くなります。復旧活動や救助活動でも気をつけてください。」と語りました。
被害にあった多くの地域では過去に洪水にあったという記録はなく、洪水保険に入っている人は少ないということです。復興には相当な時間がかかりそうです。