アラスカの氷河が溶け出し、川の水が一気に増水。川岸の家屋などに被害がでています。
アラスカ州の州都ジュノーを流れるメンデンホール川に、豪邸が崩れ落ちました。米国立気象局ジュノー支部の水文学者は「土手がゆっくりと浸食されていき、家が一気に崩れ落ちました。」と語りました。7日月曜日までに家屋2棟が崩れ、大木が倒れて流されるなどの被害がでています。
川の北部にあるメンデンホール氷河から溶け出した水がたまる窪地が決壊し、一気に溢れ出した水で川が氾濫。その勢いで土手の斜面が削り取られました。今後、被害が広がる恐れもあり、非常事態宣言が出され警戒が呼びかけられています。
専門家によると、アラスカはアメリカの他の地域より2倍の速さで温暖化が進んでいるということです。米国立気象局ジュノー支部の水分学者は「このような洪水が発生する確率は1%以下で極めてまれな現象です。」と語りました。州都からほど近いメンデンホール氷河は、毎年多くの観光客が訪れる名所ですが、温暖化で2050年までに氷河は完全に消滅すると見られています。