男が警察官を装い、女性を誘拐、監禁していたことが、女性が自力で脱出したことで発覚。FBI連邦捜査局は、他にも被害者がいる可能性があるとして情報提供を呼び掛けています。
2日水曜日、捜査当局による会見で誘拐事件の詳細が明かされました。FBI捜査官は「女性は生きて逃げるために、血を流しながら素手でドアをたたいた。」と語りました。
男はネガシ・ズベリ被告29歳で、他にも複数の別名を名乗っていました。先月15日、ワシントン州シアトルでズベリ被告は覆面捜査中の警察官を装い、性的サービスを仕事にしている女性に接近して誘拐。450マイル、700㎞以上離れたオレゴン州の自宅に車で連れて行き、女性に性的暴行を加え、自宅ガレージに作った金属製のドアとコンクリートブロックでできた小部屋に監禁しました。
会見でクラマスフォールズ警察は「数時間にわたり女性は監禁されていた。逃げなければ命が危ないと思った。」と語りました。命の危険を感じた女性は金属製のドアをたたき続け、接続部分を壊したということです。小さな隙間ができ、女性はそこから脱出しました。クラマスフォールズ警察は「脱出するために女性は何度も素手でドアをたたき 、拳にケガをしている。」と語りました。FBI捜査官は「彼女は粘り強く続けて脱出できた。通りかかった車に通報を頼んだ。」と語りました。
翌日の先月16日、ネバダ州リノにあるスーパーマーケットの駐車場で妻と子供と一緒にいたところ、ズベリ被告は逮捕され、州をまたいだ誘拐、性的暴行などの罪で訴追されました。ズベリ被告の自宅には、手書きのメモがあり、地下に穴を掘る計画や誘拐計画が記されていました。そこには「捜索されないよう、人間関係が少ない人であること」などと書かれていました。
捜査当局によると、ズベリ被告は他に少なくとも 4件の暴力を伴う性的暴行事件に関与しており、他にも被害者がいる可能性があるとして、情報提供を呼びかけています。