全身に発疹ができるモンキーポックス、サル痘の感染が広がる中、アメリカで初めて感染による死亡者が報告されました。
先月30日火曜日、テキサス州の保健当局は、サル痘と診断された重度の免疫不全を持つ患者が死亡したと発表しました。サル痘感染者の死亡が報告されたのはアメリカ国内で初めてです。CDC疾病対策センターのサル痘担当者は「この患者は基礎疾患があり、他の病気も患っていました。サル痘感染と死亡との因果関係を調べる必要があります。」と語りました。世界で確認されている感染者5万人のうち死亡者は15人であることから、CDC疾病対策センターは、サル痘感染による死亡はまれだと強調しています。
アメリカでの感染者の多くは同性愛者、または、バイセクシュアルの男性ですが、少なくとも31人の子供への感染が確認されています。そのうちの1人は家族から感染した乳児で、ワシントン州シアトルの病院で治療を受けています。シアトル小児病院の感染予防医長は「患者は発疹と合併症がでていました 。」と乳児の症状について語りました。CDCは、8歳未満の子供は感染すると重症化する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。
一方、感染が広がっていたニューヨーク市やカリフォルニア州サンフランスコ、イリノイ州シカゴでは感染者数が減少しています。ワクチンの普及や感染対策の効果が現れているものとCDCはみています。