今週、アメリカ西部を記録的な熱波が襲い、カリフォルニア州ではエアコンの需要が急増し電力需給がひっ迫。また、州各地で山火事が発生し、4人が死亡しました。
カリフォルニア州では記録的な暑さが続き、6日火曜日、州北部のサクラメントでは気温が摂氏46度を超えました。住民は「エアコンを一日中つけていて電気代が高額です。間違いなくここ最近で一番暑いです。」と語りました。
6日火曜日、サクラメント郊外のデイビスでは、暑さによる機器の故障を防ぐため、1万2000世帯への電力供給が一時停止されました。電力の需給がひっ迫すれば、再び計画停電の可能性があるとし、電力会社は住民に節電を呼びかけました。ニューサム知事は「停電の危険が迫っています。」と語りました。
州北部、ワインの産地で知られるナパバレーでは、暑さによるぶどうの被害が心配され、収穫が急がれています。ワイン醸造家は「多くのブドウ生産者から すぐに出荷したいと電話がきています。」と語りました。
一方、熱波と干ばつの影響で、カリフォルニア州各地で山火事が発生しています。州南部のヘメット近郊で5日月曜日に発生した山火事「fairview fire(フェアビュー・ファイア)」では約1万9000エーカー(約75㎢)が焼失。少なくとも2人が死亡しました。鎮火率は5%で周辺には避難命令がでています。また、州北部のシスキュー郡で 2日金曜日に発生した山火事で2人が死亡しました。
州南部はハリケーンの影響で、週末にかけて洪水被害が心配されています。