8月の消費者物価指数が発表され、依然として記録的な水準のインフレが続いていることが明らかになりました。
13日火曜日に労働統計局が発表した8月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて8.3%の上昇となりました。物価の上げ幅が8%を超えるのは今年3月以降6カ月連続で、記録的な水準のインフレが続いています。
フロリダ州の住民は「家賃が1年で約1000ドルも値上がりしました。」と語りました。住居費は6.2%、食品は11.4%価格が上昇しました。食品価格の上昇率は1979年5月以来の高水準となりました。フロリダ州の住民は「普通はスライスの鶏肉を選ぶけど、今は1羽丸ごと買って自分で切り分けます。約15ドル節約できます。」と語りました。小麦粉は2.2%、バターは1.9%、じゃがいもは2.5%上昇しました。アリゾナ州の住民は「パン1斤が1.5ドル以上値上がりしています。」と語りました。
消費者物価指数の上昇率が市場の予想を上回ったことから、13日火曜日、ダウ平均株価は1200ドル以上急落し、新型コロナウイル感染拡大を巡る懸念で急落した2020年6月以来の大幅な下落を記録しました。
13日火曜日、インフレ抑制法の成立を祝う式典で、バイデン大統領は、7月の消費者物価指数と比べて0.1%の上昇であることから、インフレは横ばいだと主張しました。また、ガソリン価格は7月から10.6%下落したと強調し、「インフレ抑制法が食費を抑えます。」と語りました。
8月に成立したインフレ抑制法では、 処方箋の薬や燃料のコストを抑えることは期待できますが、家賃や食品は対象になっておらず、さらなる対策が求められています。FRB連邦準備制度理事会は、来週にも、さらに0.75%の大幅利上げを発表すると予想されています。