先週初めから、アメリカのほぼ全域に広がって猛威を振るった大型寒波ですが、各地ではこの影響による二次災害が続いておりこの寒波による、関連死は、全米で90人以上に膨れ上がりました。
北部では、連日氷点下20度台の極寒の気温となり、南部から中部、東部では、強烈な雪や雨の嵐をもたらした今年最初の寒波によって、全米各地で大きな被害が出ています。
24日、水曜日の時点で、死者は90人以上となっています。これらの死亡の大きな要因の一つは、交通事故で、凍った路面でのスリップ事故などが各地で相次ぎました。
これは、ミズーリ州セントルイス近郊の住宅地、凍った路面で、大型の消防車がコントロールを失い、回転しながら、住宅の間を滑って行きます。
幸いこの事故では、家屋が破壊されることもなく、ケガ人もいなかったと言うことです。
寒さによる死者も増え続けていて、中部の数州では、一時数十万世帯が停電となり、テネシー州では、水曜日までに25人の災害関連死が報告されその多くが寒さによる低体温症だと言うことです。
メンフィス市では、水道の供給も止まった地域があり、住民に飲み水など生活用水が配給されています。
北部では、23日火曜日に、12州にわたり寒波の注意報が出されました。
デトロイトなどでは、凍結により道路に亀裂がはいる被害も出ています。
今週は、西海岸でも大荒れの天気となりました。22日、月曜日、サンディエゴ周辺では、3時間でおよそ1カ月分の雨が降る大雨となり、各所で洪水が発生。
多くの家が冠水し、少なくとも24人が消防などに救助されました。
この映像は、サンフランシスコから東に80キロほどの山間で増水した川に流され、横転した車から、女性が救出される瞬間です。
この他、いまだに全米各地で寒波の余波による二次災害が発生していて様々な救助活動が行われていますが、被害の全容は明らかになっていません。
東海岸では、金曜日から週末にかけて気温が急上昇する予報で、雪解け水などによる洪水などにも注意が呼びかけられています。