医療従事者や教職員へのワクチン義務化にともない、解雇や停職となる人が出ることで人手不足が懸念されています。
ニューヨーク州では、医療施設や介護施設で働く約66万5000人に対しワクチン接種を義務化しており、先月27日月曜日までに少なくとも1回目の接種を済ませていない対象者は、解雇または停職となりました。ニューヨーク州の病院に勤務するソーシャルワーカーは「救急救命室での待ち時間が長引いたり、治療が不十分になったりするのではと不安です。」と語りました。
ニューヨーク州によると27日月曜日の段階で8%の医療従事者と8%の介護施設の従業員がワクチン未接種だということです。医療従事者の不足に対応するため、ニューヨーク州のホークル知事は緊急事態を宣言し、州兵、退職した医療従事者、州外からの医療従事者などを招集できるようにしました。
また、アメリカ最大の学区であるニューヨーク市では約15万人の公立学校の教職員に対し、1日金曜日の午後5時までにワクチンを接種するよう義務化しています。先月28 日火曜日に行われたニューヨーク市長の会見によると、教師の9%がワクチン未接種だということです。