1日、トランプ大統領の側近に感染が確認され、トランプ大統領とメラニア夫人が検査を行った結果、翌午前1時頃、陽性反応が出たということです。トランプ大統領は自身のツイッターで夫人とともに即座に隔離措置とることを明らかにしました。
アメリカでの感染による死亡者数は、1日木曜日までで、20万7000人を超えました。全米30の州で感染者の増加が見られています。28日月曜日、政府はFDA食品医薬品局が緊急使用認可を発行した抗原検査650万回分を各州に配布したことを発表しました。この検査キットは、カード状で15分以内に結果が分かるということです。最終的には全米に1億5000万回分が配布される予定です。
フロリダ州では、先週25日に、経済再開の第3段階に入ることが発表され、ほぼ全ての制限が解除されました。ソーシャルディスタンシングや衛生管理の徹底は続けられますが、レストランやバーの収容客数の上限もありません。 市民は、パンデミック前の日常に戻ったようだと語っています。
一方で、29日火曜日、ニューヨーク市では、1日の陽性率が3%を上回りました。市の陽性率が3%を超えるのは、6月以来です。市内の9カ所でクラスターが発生したことが、陽性率の上昇に影響したと見られています。今週から、公立学校への通学が再開したばかりのニューヨーク市ですが、7日間の平均陽性率が3%に達した場合、学校を再び閉鎖することになります。ニューヨーク州のクオモ知事は「安全と言えない限り通学は認められない 。」と語っています。
ウィスコンシン州では、感染拡大が懸念されています。1日木曜日、新たに確認された感染者数が2887人で、過去最多となりました。また、今週CDC疾病対策センターは、新たな調査として、8月~9月にかけて18歳~22歳の感染者が55%増加したと発表しました。
こうした中、政府からの航空会社への支援が期限を迎え、アメリカの航空各社は4万人の従業員の一時解雇をはじめました。去年の同じ時期に比べて全米の渡航は70%減少しており厳しい状況が続いています。連邦政府の支援策を延長する交渉は続いていますが、今後合意に至るかどうかは不明です。