29日火曜日、共和党候補のトランプ大統領と民主党候補のバイデン前副大統領との初めてのテレビ討論会が行われました。しかし非難と妨害合戦に転じて、アメリカメディアでは 「史上最悪の討論会」と報じています。両陣営の支持者も討論会を酷評しました。バイデン候補支持者は「テレビをつけたけど嫌悪感で見てられなかった。」と、トランプ候補支持者は「まったく関心しなかった。正直に言ってどっちも最悪だった。」と語りました。30日水曜日、討論会を主催する団体は、新たな規定を取り入れる可能性を明らかにしました。その一つとして、ルールに従わない場合は、マイクを切る措置も検討しているということです。
また、メディアでは討論での白人至上主義をめぐるやり取りを取り上げています。司会者に「白人至上主義団体を非難し、都市部で起きている衝突から撤退を求める用意はあるか?」と問われたトランプ大統領ですが、明確な姿勢を示しませんでした。トランプ大統領はその討論の中で「プラウドボーイズよ撤退し待機せよ。しかしANTIFAと左派もどうにかしなければならない。」と発言。極右団体のプラウドボーイズは、この発言を歓迎し、新たなスローガンとして掲げています。30日水曜日、トランプ大統領は、団体の存在を知らなかった釈明しましたが、この発言に、共和党内からも、批判する声が出てきています。
討論会のあらたな規定についてバイデン氏は同意していますが、トランプ陣営はゲームの途中でルールを変更することはあり得ないとして拒否しています。トランプ陣営の同意がなければあと2回予定されている討論会の中止もありうるとメディアは伝えています。