フロリダ州に大型ハリケーンイアンが上陸して1週間以上が経ち、徐々に被害状況が明らかになってくる中、少なくとも120人の犠牲者が報告されています。死亡者の数は今後さらに増えると見られています。
5日水曜日、ハリケーンの上陸で壊滅的な被害を受けたフロリダ州をバイデン大統領が視察しました。民主党のバイデン大統領と共和党のデサンティス知事は、超党派で連邦政府と州政府が一丸となって復興に取り組むことを約束しました。バイデン大統領は「私たちがやるべき仕事は1つしかない。フロリダの人々を支援し復興することです。」と語りました。
被災地では倒木やガレキの撤去が行われ、復旧作業が進められています。 ABCニュース記者は「ハリケーンで倒れた木が家をふさいでおり、住民は復旧の支援を待っていました。」とリポートしました。
多くの住民が水や食料など生活必需品の支援を必要としています。ハリケーンが直撃したフォートマイヤーズのアリーナは赤十字のシェルターとなっており、1000人以上を収容しています。避難してきた家族は「ここは安全です。多くを失いました。」と語りました。
ABCニュースによるとハリケーンの犠牲者は5日水曜日までに121人となりました。害救助犬も出動し、救助活動が続けられておりm住民3800人以上とペット200匹以上が救助されました。デサンティス知事は「救助隊1000人が出動し、7万9000軒を1軒ずつ確認しています。」と語りました。
ネイプルズに住むこの男性は、道路が冠水する中、泳いで84歳の母親を助けに向かいました。その時のことを「母の家までたどり着けないと思いましたが、じっとしていられませんでした。」と語りました。
ハリケーンの影響で一時、約260万世帯に停電の被害がでて復旧が進められていますが、6日夕方の段階で約18万世帯で停電が続いていました。