新型コロナウイルスワクチン義務化の動きが進んでいます。しかし、今後も接種は受けないという人が一定数いるという調査結果もでています。
アメリカでは、新型コロナウイルス感染による死亡者数が70万人を超えました。一方で、感染による入院患者数は1週間前と比べて15%減少しています。
ニューヨーク市では、4日月曜日から教職員のワクチン義務化が施行されました。従わない場合は、停職となります。3日日曜日までに96%の教師が少なくとも1回目の接種を受けたということです。ニューヨーク市教育省長は「今からでも遅くはありません。ワクチン接種を受けください。教室に戻ってくるのは大歓迎です。生徒にもニューヨーク市にもあなた方が必要です。」と会見で語りました。
6日水曜日、カリフォルニア州ロサンゼルス市では、屋内活動の際に12歳以上の人に対し、接種完了証明の提示を義務付けました。健康上または宗教上の理由でワクチン接種を受けられない場合は 、代わりに72時間以内に検査した陰性証明の提示を義務付けています。屋内活動には、バーや大型イベントだけでなく、レストランやジム、ショッピングモール、ネイルサロンや映画館なども含まれ、来月4日から施行されます。
ワクチン義務化への抗議活動も起きている中、国土安全保障省は国内テロリストが医療関係者や施設、公務員に対する脅迫や暴力を実行、または計画する危険があると警告しています。
アメリカでは、ワクチンの接種対象となっている12歳以上の65.8%(7日CDC)が接種を完了しています。ABCニュースとワシントンポスト紙による最新の世論調査によると、ワクチンに関しては政治的な分裂も影響しており、共和党支持者の30%がワクチン接種を絶対に受けないと回答、民主党支持者では4%にとどまっています。
CDC疾病対策センターは、この冬、全米でインフルエンザのまん延が懸念されていると警告しました。この理由として、去年はロックダウンやマスク着用など新型コロナウイルス対策でインフルエンザへの感染が激減。 例年は約3000万人いる患者数が、去年は約2000人にとどまりました。このため、免疫を持たない人が増え感染が広がりやすくなっている可能性があるということです。 CDCは、この冬、新型コロナウイルスと インフルエンザのワクチン接種を両方受けるよう強く勧めており、同時に受けても安全で効果的だとしています。