警察官がファストフード店の駐車場でハンバーガーを食べていた17歳の少年に向けて発砲。少年は重体、警察官が加重暴行の罪で起訴されました。
2日(日曜日)テキサス州サンアントニオにあるファストフード店の駐車場で車を停めて友人の女性とハンバーガーを食べていた17歳のエリック・カントゥーさんに警察官が発砲しました。捜査当局によると警察官は1年目の新人で、ファストフード店からの通報で現場に駆けつけましたが、通報とは関係のない別の車の取り締まりをはじめたということです。警察官のボディカメラの映像には「きのう逃走した車を見つけた。」と報告する音声がありました。その後の調べでカントゥーさんは武器は持っておらず、友人の女性と乗っていた車は前日の件とは無関係でした。
ボディーカメラの映像から警察官がなんの警告もなくいきなり車のドアを開けたことがわかります。警察官は、カントゥーさんが車を後退させたことで、開いていたドアにぶつかったと証言しており、走り去る車に向けて何度も発砲しました。数カ所撃たれたカントゥーさんは逃走と加重暴行で逮捕され、病院に運ばれましたが意識不明の重体です。一緒にいた女性にけがはありませんでした。その後の調べで警察官はサンアントニオ警察の方針、訓練、捜査手順に違反したとして解雇処分となりカントゥーさんに対する容疑は全て取り下げられました。
ジョー・ゴンザレス郡地方検事は「遠ざかる車に向けて発泡している。警察官の命が危険にさらされたとは考え難い。」と話しました。また、ABCニュース記者の「映像を見てどう思いましたか。」という質問に「怒りが込み上げてきました。」と答えました。その後警察官は加重暴行の罪で起訴されましたが、保釈金をおさめ身柄は解放されています。