各地で広がるワクチン接種の義務化を巡り、抗議活動が起きています。
カリフォルニア州では、子供へのワクチン接種が承認され次第、学校に登校する生徒に対し、ワクチンを義務化するとしています。18日月曜日、それに反対する保護者らが州内各地で抗議デモを行いました。デモに参加していた保護者は「子供にワクチンは受けさせません。必要なら仕事を辞めて家で教育します。」と語りました。
カリフォルニア州では、通学のためにはしかやおたふく風邪など、少なくとも10種類の予防接種を義務化しています。しかし、接種に反対する保護者らは、新型コロナウイルスのワクチンに関しては別だといいます。ABC記者の「MMR混合ワクチンやポリオワクチンは受けさせました?」との質問に保護者は「一般的なワクチンには賛成です。接種を受けるかは私が医師と相談して決めることです。」と答えました。
一方、イリノイ州シカゴでは市の職員に対し、ワクチン接種または週2回の感染検査を義務化しており、15日金曜日までに自ら報告するよう義務付けられていました。しかし、19日火曜日の段階で、シカゴ市警で義務化に応じた職員は67%に留まり、そのうち接種完了者は82%でした。従わない場合は、無給の停職処分になる可能性があります。シカゴでは犯罪件数が増加しており、警察官が不足し、治安のさらなる悪化につながるのではないかと懸念する声も上がっています。
アメリカでは、先月1日から、新規感染者数が50%減少しています。一方で、気温の低い北部や山岳地帯10州では、新規感染者数、入院患者数がともに増加しており、寒くなり屋内で過ごす時間が増えたためと考えらえています。