来週月曜日は、ハロウィーンです。ハロウィーンの仮装を巡るトラブルが起きています。
ミシシッピ州の保育園で、ハロウィーン用のマスクを着けて子供を怖がらせたとして保育士5人が訴追されました。5人のうち4人は児童虐待など重罪に相当する容疑で、1人は未成年者への暴行などの容疑で訴追されました。今月4日に撮影された動画で、保育士が不気味なマスクを着けて怖がって泣いている子供を追いかける様子がソーシャルメディアで拡散し、捜査へとつながりました。
2歳の男の子の母親は、これがトラウマとなり、息子の寝つきが悪くなったといいます。母親は「刑務所で罪を償ってほしいです。冗談では済まされない深刻な問題です。」と語りました。保育園の経営者は、事態を把握していなかったとし、容認できない行動だとして保育士5人を解雇しました。
一方で、ハロウィーンのイベントを中止する動きがでています。ペンシルべニア州フィラデルフィア近郊のロウアーメリオン学区では、50年続いていた学区内の小学校でのハロウィーンイベントを今年は中止しました。保護者の1人は「やりすぎです。カボチャも禁止しだすんじゃないかしら。」と語りました。
学区は、安全対策への懸念が理由だとしています。9月末、近くの高校が行っていたフットボールの試合後に銃乱射事件が起き、14歳の少年が死亡しました。保護者の1人は「どんなイベントでも危険は伴います。全て中止するのですか?」とイベント中止に疑問を停止ました。また、学区は、生徒の多様性も中止の理由の一つとし、文化や宗教の違いからハロウィーンのイベントに参加しない子供は図書室にいることになるため、疎外感を抱かせるとしています。
そうした中、 ハロウィーンが交通量の多い平日に当たると、トリックオアトリートで歩き回る子供たちの交通事故が増加することがわかっています。ハロウィーン産業の団体は10月最終土曜日に行うことを提案しています。そうすれば、働く保護者も子どもたちと参加できるため、来年以降の対策として検討する州も出てきているということです。