これまで共和党の牙城だったテキサス州では、大統領選で激戦が予想されていて、ヒスパニック系有権者がその勝敗を左右すると見られています。
ピュー・リサーチ・センターの調査によると全米の有権者のおよそ67%が白人、その次に多いのがおよそ13%を占めるヒスパニック系の有権者で、初めて黒人を上回ることが予想され、その数は、3200万人と予測されています。
テキサス州でも、ヒスパニック系の有権者が増加していて、2016年に比べて15%増えると見られています。また、次の大統領選が行われる2024年には、ヒスパニック系が 白人の有権者を上回ると予想されています。民主党の大統領選候補者指名争いに参戦していたフリアン・カストロ氏は、テキサス州の現状について語りました。カストロ氏「今回テキサス州は激戦州です。ここ数回の世論調査を見てもきっ抗した状態が続いています。民主党がテキサス州を取れたら、共和党に勝ち目はありません。ヒスパニック系有権者が重要な役割を果たすでしょう。」
有権者の関心事項についての調査によると、ヒスパニック系有権者の多くは、経済を重要視しており、続いて医療保険、新型コロナウイルスに高い関心を示しています。ヒスパニック系有権者の1人は経済を理由にトランプ氏に投票したと語りました。
ヒスパニック系のコミュニティーと言っても様々ですが、その多くがローマ・カトリック教徒で、保守的な考えを持っている人が多く、共和党支持者は年々増えていると言われています。今月21日に発表された世論調査によると、テキサス州ではトランプ氏とバイデン氏ともに支持率47%で同率でした。テキサス州の選挙人は38人でカリフォルニア州の55人に次ぐ大票田です。過去40年、共和党が勝利していきたテキサス州で、民主党が勝利することになれば、今後の選挙戦にも大きな影響を及ぼすことになるでしょう。