今回の大統領選では、 期日前投票と郵便投票が、記録的な数となっています。
各地の投票所では、悪天候や長い待ち時間にも関わらず、長蛇の列ができています。アメリカ選挙プロジェクトの集計によると、29日木曜日の時点で8000万人以上がすでに投票を済ませています。また、パンデミックの影響をうけ、今回の選挙では、過去最多となる9000万人の有権者が郵便投票を申請しています。現在、回収されている票はそのおよそ半分です。各州では今すぐにでも郵便投票を投函するよう強く呼びかけています。
全ての州で、郵便投票は遅くとも11月3日の投票日までに投函する必要があります。そのうち、28州では投票日必着です。22州では消印が投票日までであれば、それ以降の到着でも票が数えられることになっています。34の州では、投票日まで集計は行われません。そのうち8州では、投票日まで開封もされません。このため、これまでにない数の郵便投票で、票の集計で混乱が予想されています。
投票日まで郵便投票を集計しないミシガン州、また開封もしない州の中には、ペンシルベニア州やウィスコンシン州といった選挙結果を左右しかねない激戦州が含まれていて、11月3日から一斉に集計が行われたとしても選挙の結果が分かるまで数日かかる可能性があると専門家は見ています。