8日火曜日に行われた中間選挙の開票が続いています。共和党が大幅に議席を増やし赤い波が押し寄せると予想されていましたが、実際は大きな勢いは見られませんでした。
下院は共和党が多数派に転じると見られていますが、10日木曜日の段階で民主党が201議席、共和党が211議席を獲得しており、どちらも過半数に届いていません。上院選では、民主党が48議席、共和党が49議席となっています。当確がでていない3州のうち、 ネバダ州は共和党優勢、アリゾナ州は民主党優勢で上院でどちらが多数派となるかは、接戦のジョージア州の結果次第となっています。
そうした中、9日水曜日、ジョージア州の州務長官は、どちらの候補も50%以上の票を獲得しなかったことから来月6日に決選投票を行うと発表しました。民主党のワーノック候補は「信じつづけ前を見ましょう」と共和党のウォーカー候補は「もう少し共に戦おう」 とそれぞれ支援者に呼びかけました。
これまで、中間選挙は野党が有利とされてきましたが、トランプ前大統領が支持した共和党候補が多い中、 民主党は予想以上の健闘を見せました。9日水曜日バイデン大統領は「下院の議席は減ったが健闘した。減った数は過去40年の民主党大統領で最も少ない。」と今回の選挙について語りました。トランプ前大統領は自身が立ち上げたソーシャルメディアに 「残念な点もあったが 個人的には大勝利だった」と投稿しました。トランプ前大統領は来週にもに大きな発表をすると公言しており、2024年の大統領選への出馬を表明すると見られています。