アイダホ大学の学生4人がナイフのような鋭い刃物で刺されて死亡しているのが見つかり、警察は殺人事件とみて捜査を続けています。
13日日曜日の昼ごろ、アイダホ大学キャンパスの向かいにあるアパートで人が倒れているとの通報があり、警察がかけつけたところ女性3人、男性1人の4人の遺体を発見しました。死亡が確認されたのは20歳から21歳の学生で4人は共にアイダホ大学の社交クラブのメンバーでした。事件の数時間前に投稿された写真では4人の仲の良い姿が見られます。
また、事件直前とみられる午前2時ごろに、被害者の2人が近くのフードトラックで食べ物を買っている映像をメディアが入手しています。笑いながら写真を撮り、食べ物を持ち帰る姿が写っています。アイダホ州モスコーのアート・ベッキー市長は「実際に事件が起きたのは早朝の3時か4時と見られています。」と語りました。
アパートに無理やり侵入した形跡はなく、現場には大量の血痕が残されていました。犯罪の内容から意図的な犯行の可能性が高く、警察は殺人事件と見て捜査を進めています。事件当時現場のアパートには他に2人の、ルームメイトがおり、警察が到着したときも2人はアパートにいてけがもなく無事だったということです。
モスコー警察署長は「まだ容疑者は特定できておらず、その人物は野放しの状態です。地域に危険がないとは言えません。」と会見で語りました。しかし警察は情報をほとんど公開しておらず、容疑者もまだ特定できていないことから、大学関係者や市民の間では不安の声が聞かれています。
アイダホ大学では、今年9月に複数の生徒がナイフを持った男に脅されたという情報があり、生徒や関係者に注意を呼びかけるメールを出していました。今回の事件と関連があるのか、保護者や大学関係者は早急な捜査を求めています。