大統領選から2週間以上が立ちましたが、依然、選挙結果をめぐる混乱が続いています。
トランプ陣営は、選挙で不正があったと主張し、16日月曜日の段階で、少なくとも18件の訴訟を各地で起こしていますが、14件がすでに取り下げ、または棄却されています。ミシガン州では、共和党が集計作業を止めるべき証拠があるとして訴訟を起こしました。しかし裁判ではその証拠が提出されず、裁判官は「不正である証拠を見せて下さい」と語り、この件を棄却しました。ペンシルベニア州では、トランプ陣営の選挙立会人が集計している部屋に入れなかったと主張していましたが、後に立会人は集計の部屋にいたことを認めました。裁判官は「では何が問題なのか?」と問い質しています。
こうした中、12日木曜日、CISA国土安全保障省のサイバー・インフラ安全局は、「史上最も安全に実施された選挙だった」、「不正の証拠はない」との声明を発表。5日後の17日火曜日、トランプ大統領は、CISAのトップ、クレブス局長を更迭しました。
トランプ陣営は、「選挙はまだわっていない」とし、支持者に献金を求めるメールを今も送り続けています。18日水曜日、トランプ陣営は、ウィスコンシン州の選挙委員会に再集計の費用300万ドルを送金し、民主党が優勢だった2つの郡で、票の再集計を求めたことを明らかにしました。両候補の得票数が僅差だったジョージア州では、不正の証拠はないとしながらも、手作業による再集計が行われ、19日木曜日、得票が約1万2000票上回ったバイデン氏の勝利を改めて発表しました。20日金曜日、正式にバイデン氏の勝利が認定される予定です。