アメリカでは来週、サンクスギビングデーの連休を迎えます。親戚が一堂に会し一緒に過ごすのが恒例ですが、今年は、各地で新型コロナウイルス感染への警戒が呼び掛けられています。
サンクスギビングデーを前に、全米各地の検査場では長蛇の列ができています。ワシントン州シアトル消防局の副隊長は「検査で陰性だったら集まっても大丈夫という考えで、多くの人が検査を受けています。しかし残念ながら今の感染状況で集まるのは得策ではありません。」と語りました。
CDC疾病対策センターは、感染拡大を防ぐため、親戚を訪ねるのを止め、オンラインで集まる、または、一緒に暮らす家族だけで祝うよう呼びかけています。また、専門家は集まるなら屋外でとした上で、屋内の場合はマスクを着用し換気をすること、同時に、空気中の飛沫粒子を除去する性能を持つHEPAフィルターのついた空気清浄機の利用を勧めています。
感染防止のため、あらたな行動制限を設けた州もあります。ワシントン州では、12 月14日まで自宅に人を招いて集まることを禁止しました。ペンシルベニア州でも、来年の1月1日まで同様の措置を設けています。
帰省ラッシュでパンデミック始まって以来の人々の移動が予測されており、13日金曜日、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州では、州外からの渡航者に対し、14日間の自主隔離と人との集まりを避けるよう勧告しました。
各州、そして各郡によって行動規制や自主隔離のルールが異なるので注意が必要です。また、専門家は検査を受けても偽陰性の可能性もあり、必要不可欠の渡航後は自主隔離をするよう勧めています。