24日火曜日、大統領選で勝利を宣言したバイデン氏は、来年1月の政権発足に向けて、外交・安全保障を担う主要閣僚を発表しました。
会見でバイデン氏は「国と国民の安全を守るチームです。アメリカが再び世界を率いる用意があると分かるでしょう 。」と語り、指名した6人を紹介しました。外交を担う国務長官にオバマ政権で国務副長官を務めたアントニー・ブリンケン氏、国土安全保障省長官には同省の元副長官でキューバ系移民のアレハンドロ・マヨルカス氏、情報機関を統括する国家情報長官には元CIA中央情報局副長官のアブリル・ヘインズ氏、国連大使には元国務次官補のリンダ・トーマスグリーンフィールド氏、国家安全保障問題担当の大統領補佐官には元副大統領補佐官のジェーク・サリバン氏を指名しました。また、新たに気候変動問題を担当する大統領特使を設け、ジョン・ケリー元国務長官を起用しました。6人は、いずれもオバマ政権で要職についていた人物です。財務長官には、FRB 連邦準備制度理事会の議長を務めたジャネット・イエレン氏が起用されると見られています。
全員が経験者であるという利点もある一方で身内で固めた人事とも言われています。閣僚人事は上院の承認が必要なだけに来年1月5日に行われるジョージア州の上院2議席をめぐる決選投票で2議席とも民主党がとってギリギリの過半数を奪うのか、または共和党に多数派を許すのかによって今後調整が必要になってくる可能性も出てきます。