先週のサンクスギビングデーの連休から年末商戦が本格的にスタートしたアメリカですが、今年はオンラインショッピングで例年とは異なる傾向が見られました。
サンクスギビングデーの翌日、先月26日金曜日、アメリカではブラックフライデーの大規模な割引セールが行われました。感染拡大が深刻だった去年よりも多くの人が店舗に足を運びました。買い物客は「オンラインより店で買い物する方がいいわ。それがブラックフライデーの習慣よ。」と語りました。
ブラックフライデーのオンラインショッピングは、毎年売上を伸ばし続けてきましたが、今年の売上高は89 億ドルで去年の90億ドルから減少に転じました。また、29日月曜日はサイバーマンデーと呼ばれるオンラインショッピングの大規模セールが行われましたが、売上高は107億ドルでこちらも去年の108億ドルを下回りました。ブラックフライデーとサイバーマンデーのオンラインショッピングの売り上げが前の年を下回ったのは初めてです。
しかし、先月1日から29日までの間に消費者はオンラインショッピングに1098億ドルを費やしており、去年を11.9%上回っているということです。専門家は、割引セールが前倒しで始まっていたこと、また、物流遅延問題への懸念が影響したものとみています。品薄への懸念から消費者がホリデーショッピングを早めに行ったとみられていますが、NRF全米小売業協会は、依然今年の年末商戦の売り上げは過去最高、これまでの記録を更新するという明るい見通しをたてています。