アメリカでは、ホリデーシーズンに入り感染拡大が加速する可能性が懸念されています。
3日木曜日の段階でアメリカでの新型コロナウイルスの感染者数は1400万人以上、2日水曜日には1日の感染による死亡者数は2800人以上となり、パンデミック始まって以来、過去最多となりました。これまでの感染による死亡者数は27万6000人以上となってます。
CDC疾病対策センターは感染拡大を防ぐため、サンクスギビングデーの旅行や集まりを控えるよう呼びかけていましたが、先月29日日曜日の連休最終日、およそ110万人が航空便を利用し、パンデミック始まって以来最多の旅客数を記録しました。また、連休中にナイトクラブで人が密集する様子も見られています。1日火曜日、米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は「さらに感染拡大が加速しそうです。行事の2.5~3週間後に新規感染者数が急増するのをみてきました。」と語りました。
29日日曜日、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームは、サンクスギビングデイ後の緊急対策として、全米の州知事に対し「65歳以上で基礎疾患のある人はマスクを着用していない人がいる屋内の公共の場を避けること」、また「家族以外とサンクスギビングデーを過ごした40歳未満の人は、感染していると仮定し、重症化しやすい人から隔離し、すぐに検査を受ける」よう警告しています。しかし、1日火曜日にホワイトハウスではパーティーが行われ、マスクを着用せずに密集する様子が見られました。
一方、2日水曜日、CDC疾病対策センターは、感染者との濃厚接触者の自主隔離期間の変更を発表しました。症状がない場合、これまでは、14日間の自主隔離が求められていましたが、新たなガイドラインでは、検査で陰性であれば7日間の隔離、検査を受けていない場合は10日間の隔離に変更しました。ただし、14日間の経過観察は続けるように推奨しています。