トランプ大統領の恩赦をめぐり「贈収賄」疑惑です。1日火曜日、連邦地方裁判所が開示した文書で、大統領恩赦の見返りに政治献金が行われた疑いで、司法省が捜査を行っていることが明らかになりました。疑惑に関する詳細や関連する人物名は、開示されていません。トランプ大統領はフェイクニュースとしてこれを否定しています。
一方、ABCニュースは、トランプ大統領が、3人の子供と娘婿のクシュナー氏、顧問弁護士のジュリアーニ氏、さらに自分自身に、起訴や容疑をかけられる前の「先制恩赦」を与えることについてアドバイザーらと協議したと報じられています。バイデン氏が大統領に就任した後に司法省の捜査対象になることを懸念し、予防的措置としての恩赦を検討しているものと見られています。
大統領恩赦は弾劾以外の規制は明確になく、これまでも容疑をかけられたり、起訴される前の恩赦は行われています。しかし大統領が自分自身を恩赦した前例はなくもし行われた場合、その正当性をめぐり、最高裁で争われる可能性もあります。また、大統領恩赦は連邦犯罪のみに適用され、州の犯罪に効力はありません。このためニューヨーク州が行なっているトランプ氏をめぐる脱税などの捜査には影響はないと見られています。