憎悪犯罪の増加など中東での戦争が、アメリカ国内にも波及する中、ペンシルベニア州の小さな町の水処理施設がハッカー集団の攻撃を受けました。インフラへのテロの危険が懸念されています。
ハッカーからのサイバー攻撃があったのはペンシルベニア州ピッツバーグ郊外にある水処理施設で水圧を調整するコンピューターが24日金曜日、夜ハッカー集団に一時乗っ取られたということです。
コンピューターの警報が鳴ったため再起動したところサイバーアベンジャーズと呼ばれるハッカー集団の不気味なメッセージが画面に映し出されました。
サイバー・アベンジャーズは犯行を認めており、標的にした理由をこの施設がイスラエル製の機器を使っていたためだとしています。
今回はすぐにバックアップシステムが作動しましたが一部の地域では水圧に影響が見られたということです。
当局は水質への影響はなかったとしています。しかし今後もこうしたインフラを狙ったハッカー攻撃が続く可能性を専門家は指摘しています。
ジョン・コーエン氏元DHS国土安全保障省 「まずは比較的小さな施設を攻撃しその経験を活かして次の犯行を計画している可能性がある」
サイバーアベンジャーズはSNSでイスラエルとハマスの戦争が始まって以来イスラエルの水処理施設10ヶ所でサイバー攻撃を仕掛けたとしています。