旅客機が飛行中、前触れなしに突然乱気流に巻き込まれ、2歳の幼児赤ちゃんを含む36人がけがをしました。
18日日曜日、乗客乗員288人を乗せたハワイアン航空、アリゾナ州フェニックス発ホノルル行きの旅客機が、着陸約30分前に突然の乱気流に遭遇しました。少なくとも36人以上が重軽傷を負いました。機内では客室乗務員が「お客様の中に医師、看護師、消防士など医療関係者はいますか。」と助けを求めました。非常用酸素マスクが天井からぶら下がり、物が散乱しました。
乗客の1人は「人が飛んで天井に頭を打つのを見たわ。」と語りました。また、別の乗客は「5~10秒間急降下して、みんな宙を舞い、荷物が飛び出しました。」と語りました。負傷者は2歳の幼児含をむ36人で20人が病院に運ばれ、11人が重症です。当時シートベルト着用サインは出ていたということですが、乱気流の兆候はなく、機内を歩いていた客室乗務員3人がけがをして病院に運ばれています。
当時ホノルル空港周辺は天候が悪く、着陸に向けてハワイアン航空にもその情報は伝わっていたということです。また、近年の旅客機には特定の乱気流を検出する技術が備わっています。元国務省高官のスティーブ・ガニヤード氏は「レーダーにも見えない晴天乱気流は、旅客機が飛行する高高度で発生することが多い。」と語りました。
ホリデーシーズンで旅行に出かける人が多い中、専門家は、順調に飛行していると思っても、旅客機内で席についているときは常にシートベルトをしめるよう注意を呼びかけています。