ニューヨーク・ブロンクスの7階建てのアパートの一部が崩落した事故。事故原因はまだ調査中ですが、改めてニューヨークのプリウォー、戦前の古い建築物インフラへの注意を呼びかける声が高まっています。
ニューヨーク・ブロンクスで12日、火曜日午後3時ごろに発生した、7階建てのアパートの壁崩落事故。その瞬間を捉えた映像には、建築用の足場の中を歩く人や倒れるパイプなどを避けて逃げる人らが捉えられています。一瞬にして、ビルの角の壁が、最上階の7階から丸ごと地面に崩れ落ち道路に落ちた瓦礫がおよそ12フィート(3.7メートル)の高さにおよびました。
ニューヨークの消防などが、瓦礫の中を捜索しましたが巻き込まれた人はおらず、この事故によるケガ人は2人で、いずれも軽傷だと言うことです。
事故の原因はまだ調査中ですが、市の建築物記録によるとアパートは築100年以上で、建物の構造上には大きな欠陥はないとされていましたが、アパートの外壁構造などに重大な問題があり、2020年に外壁のレンガとモルタルにひび割れがあった、と報告されています。
住民「子供の部屋には大きなひび割れがあったが、石こうで固めてあった」
このアパートでは、市当局から2年で178件の違反を通知されていたにも関わらず、オーナーが何もせず放置していた、と住民は訴えています。
ニューヨークでは、今年4月に老朽化した立体駐車場のビルが崩壊する事故があり、古いインフラ建造物に関して、市の規制も厳しくなっていますが、これらの所有者が放置したままのケースも数多くあるとされています。