新型コロナウイルスの感染のピークが過ぎたと言われる州がある一方で、イリノイ州やマサチューセッツ州など、今も感染拡大が続いている州もあります。そんな中、感染者と他の人との接触を追跡し、あらたな感染を防ぐ病気の探偵、「ディジーズ・ディテクティブ」の効果が期待されています。
マサチューセッツ州ボストンでは今も緊急通報が鳴り止まない状態で、救急車が街中を走り回っています。多くは新型コロナウイルスの感染が疑われる通報で、救急隊員は患者を搬送するたびに防護服を装着し、念入りな消毒も不可欠です。
新型コロナウイルス でこれまでに約2000人の死亡者が出ているマサチューセッツ州では、ウイルスと闘うための新たな対策が行われています。州では、感染者の追跡を行う「ディジーズ・ディテクティブ」と呼ばれる人員を1000人雇い、感染拡大を抑制する対策を行なっています。この「ディテクティブ」たちは、感染者に電話し15分以上、約2m以内の濃厚接触をした人の情報を聞き、その1人1人に警告します。警告された人は自主隔離の要請を受けることになります。
ユタ州のソルトレイク郡でも同様の対策が行われていて、報告されている感染者の感染経路の85%を追跡することに成功しているということです。