アメリカ大統領選挙に向けた民主党の候補者指名争いできのう、バーニー・サンダース上院議員が撤退を表明しました。
サンダース氏はきのう、支持者に向けたビデオ演説で、「勝利は実質的に不可能だ」と語り、民主党の候補者指名争いから撤退する意向を表明しました。 3月に行われた、いわゆるスーパー・チューズデイで、バイデン前副大統領が圧勝し、勢いをつけて以降、サンダース氏が大統領候補として党の指名を受けるのは極めて難しいと見られていました。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、選挙戦を続けるサンダース氏には、疑問の声も上がっていました。
これによって事実上、バイデン氏が指名を獲得することになりますが、正式に党から指名を受けるにはまだ700以上の代議員数を獲得する必要があります。バイデン氏はツイッターを通じ、サンダース氏の支持者に対して「時間はかかるだろうが、あなたたちの票を得られるよう努力する」と支持を訴えています。
また、バイデン氏は、共に戦う副大統領候補に指名する可能性のある人物について今月末に発表するとしていて、副大統領候補には女性を選ぶ、とも語っています。