UAW、自動車労働組合は、3大オートメーカーに対しておよそ6週間にわたり続けてきたストライキの終結を宣言しました。
ショーン・フェインUAW会長「我々は3大オートに対してのストライキを正式に停止します」
3大オートのフォードとステランティスに続き、30日、月曜日にGM、ゼネラル・モーターズと暫定合意し、UAW、全米自動車労働組合のフェイン会長が、ストの全面終結を宣言しました。
3社の暫定協定すべてで、4年間にわたる労働者の25パーセントの昇給と、生活費の補助金給付が含まれています。
フォードとステランティスの協定では、同様の昇給に、有給休暇日数の増加、企業年金の大幅な改善なども含まれています。
GMは、最後までストライキに抵抗していましたが、北米最大のテキサス州の工場でストライキが始まると、およそ48時間でUAWとの暫定合意を結びました。合意された条件は、UAWが当初要求よりも少ない金額になりました。最初の条件でUAWは、今後4年間で40パーセントの賃金引き上げを要求、会社側からの条件提示を数回見送った後、今回の条件に落ち着きました。
UAW副会長チャック・ブラウニング氏「我々は必死に戦い、これまでにないほど勝利した。これは記録的な契約であることは間違いない」
今回のストライキは、アメリカ3大オートの労働者が一斉に行った史上初の大規模なもので、先週には、UAWの全組合員およそ15万人の3分の1に近いおよそ4万5000人がストライキに参加。
全米各地の自動車関連工場で、最大6週間、製造ラインがストップしました。
ある大手会計会社が出した推計によりますと、この大規模ストライキが、3大オートに与えた損失総額は93億ドル、日本円でおよそ1兆4000億円にも達すると試算されています。