全米すべての州で経済活動の1部が再開されましたが、CDC・アメリカ疾病対策センターはレストランや学校などが再開するための詳細なガイドラインを発表しました。
5月20日、行動制限を続けていた最後の州、コネティカット州でも一部の経済活動が再開されました。ショッピングモールや小売店などは、入店する人数を通常の半分に制限して再開、レストランは、テーブルとテーブルの距離を保った状態で屋外席のみの営業です。屋内での飲食は来月20日にまでに再開される見通しです。アラバマ州では、2つの高校でソーシャルディスタンシングを保ちながら卒業式が行われました。フロリダ州では、きのう、特定の条件のもとショッピングモールやヘアサロンも再開されました。視察で訪れていたペンス副大統領は、フロリダ州知事とともにハンバーガーレストランで昼食をとりました。2人ともマスクは着用していませんでしたが従業員と他の客の検温はされていたということです。一方、ニューヨーク州ではマスク着用の重要性を訴える広告を募集し、コンテストを行い、市民にマスクの着用を求めています。それぞれの州で経済活動再開に向けての動きが進められる中、きのうCDC・アメリカ疾病対策センターが再開への詳細なガイドラインを発表しました。その中で、レストランやバーでは、飛沫防止パネルを設けることを推奨、学校では、職員はマスクなどのフェイスカバーを着用し、可能であれば2歳以上の生徒にもマスクの着用が推奨されています。また、もし学校内で陽性反応がでた場合は、学校を再び閉鎖し消毒することも含まれています。経済活動の再開での感染リスクが懸念される中、3社の大手自動車メーカーで生産工場が再開されましたが、フォード・モーターではイリノイ州とミシガン州の工場で従業員に陽性反応が出て再開からわずか1日で再び閉鎖を余儀なくされました。
新型コロナウイルスの流行で感染や生活への不安が募る中、ミシガン州では大規模な洪水が発生しました。連日の豪雨の影響で州中部のミッドランド郡で2つのダムが決壊し、1万人におよぶ住民が避難しました。ミシガン州知事は「100年に一度の感染症流行に加え、500年に一度の洪水が起きました」と語りました。ミシガン州では、新型コロナウイルス感染防止のための屋内退避令は続いてて、そんな中での避難指示に混乱も見られました。避難してきた住民の中には避難所に入らずに、感染への懸念から40~50人が車の中に留まっていたということです。ハリケーンシーズンも近づく中、各地で災害対策が急がれます。
一方、CDCが発表したガイドラインですが、子供のいる家庭では、咳やくしゃみをするときはティッシュペーパーで口をおおうことや、食事の前などに20秒間の手洗いをすると言った予防策を家でも実行し癖にすることをで、子供は学校でも安全に行動できるとアドバイスしています。