ディズニーワールドが再開の計画を発表するなど、 各地で経済活動の再開に向けた動きが加速する中、 アメリカの新型コロナウイルスによる死者数は、きのう10万人を超えました。
アメリカで新型コロナウイルスによる初めての死者が確認されてからわずか3カ月で死者数が10万人を超えました。4月の末に5万人を突破してからわずか1カ月で倍増したことになります。フロリダ州に民間宇宙船打ち上げの視察に訪れていたトランプ大統領はこのことについて言及しませんでした。大統領選の民主党候補者指名を確実にしているバイデン前副大統領は SNSでビデオメッセ―ジを発表し「私たちの歴史には心が引き裂かれるような残酷な瞬間があります。その悲しみは永遠に私たちの中に残ります。今日はそのひとつです。」と哀悼の意を表しました。
感染による死者が増加を続ける一方で、各地で経済活動の再開は加速しています。 ワシントンDCでは屋内退避令を6月8日までとしていましたが、今週金曜日に一部解除を繰り上げました。カリフォルニア州では47の郡でヘアサロンの営業が再開されました。 フェイスカバー着用、検温、ソーシャルディスタンシングなどの 感染防止対策が取られています。しかし、カリフォルニア州を含む14の州では、いまだ感染者が増加しています。
また、フロリダ州のディズニーワールドは7月11日から営業を再開すると発表。入場者の収容人数を減らし、フェイスカバーを着用、ソーシャルディスタンシグをとり、検温、検診などを行っていくということです。検温は地域の医療機関と提携して専門家が行いうということです。
アメリカに居住する人口は世界人口の5%に満たないにも関わらず、 全世界の新型コロナウイルス感染による死者数は3分の1近くにのぼっています。屋内退避やソーシャルディスタンシングなどの対策をもっと早く行って入れば 死者の数を著しく減らせたとする調査結果も出ています。しかし例えば日本や韓国と比べて何がどう違ったのかなど、第2派の教訓として解明していく必要があると考えられます。