アメリカ国内で航空機を使う旅行者にとって、大変、喜ばしいニュースです。
旅客機の欠航や遅れなどの補償に対してバイデン政権が、新ルールを発表しました。
25日木曜日、運輸省が発表した新たなルールでは、今後無条件に、いかなる理由でもフライトが欠航となった場合、利用者は、自動的に全額返金される、というものです。
それに加え、国内便では3時間以上、国際便では6時間以上の遅延があっても全額払い戻されます。
ピート・ブティジェッジ運輸省長官「今日は空の旅行者にとって大事な日です」それだけではありません。
新しいルールでは、各航空会社による、空港の変更や、中継地の追加、座席の格下げ、障害者がアクセスしにくい飛行機に変更したりする場合などでも、払い戻しを受ける資格があります。
また、預け荷物が12時間以内に手元に届かなかった場合や、機内のWi-Fiなどの機内サービスが正常に機能しなかった場合なども、同様の払い戻しが得られるとしています。
ピート・ブティジェッジ運輸省長官「多くの消費者から払い戻しを受けるのに大変な苦労な努力をしたという話をよく聞きます。
一方で航空会社に対しても消費者賠償のために数百万ドルの罰金を課さなければならないこともよくあります」
航空会社は7日以内の返金が義務付けられています。この発表を受けて、アメリカの主要航空会社を代表する協会は、消費者に対して、去年は年間110億ドル(日本円)近くを払い戻しし、質の高いサービスと必要に応じた幅広い選択肢の提供に努めていると述べました。
運輸省では、各航空会社がこの新ルールに対応するよう半年間の猶予を設ける、としています。
アメリカでの航空機のキャンセルや遅れは日常的で返金は容易ではない事も、誰もが知る常識です。
チケット代が簡単に全額戻るなどという「夢のような」ルールが、現実になるのか、私自身、驚きを感じます。