主に乳幼児がかかることで知られる難病「川崎病」と似た症状を発症する子供がニューヨーク州などで増えていることが明らかになり、新型コロナウイルスとの関連性が指摘されています。
イギリスなどでは先月から、新型コロナウイルスに感染した子供が血管や臓器に重度の炎症を起こすケースが報告され、感染との関連性が指摘されていましたが、アメリカの複数の都市でも、同様の症状を発症する子供が増えています。
特にニューヨーク州では64人、うちニューヨーク市は15人にこの症状が確認されていて、事態を重く見たクオモ州知事は、医師や病院に対し、すべての症例を注意深く観察するよう指示を出しました。罹患する子供は5歳未満の乳幼児が多く、初期症状は発熱や発疹、目の充血、リンパ節の腫れ、腹痛などだということです。全身の血管に炎症が起きて心臓疾患を引き起こす場合もあり、その症状が「川崎病」に類似していると指摘されています。
今は、新型コロナウイルスへの感染の不安から、子供を病院に連れて行くのをためらう親が増えているといいます。しかし、専門家は、川崎病は発見が早ければ十分治療できる病気だとして、初期症状を見逃さないよう、呼びかけています。