アメリカでは新型コロナウイルスの感染増加が続いています。15の州で感染による入院患者が増えていて警戒が強まっています。
フロリダ州では、今月に入り感染者が増加していて、過去15日間1日を除いて 連日1000人を上回る新規感染者が確認されています。今週火曜日は2700人を超え過去最多となり、きのうも2600人以上の感染者が確認されました。そうした中、ビーチは混雑していて、義務付けられていないこともあり、ほとんどの人がマスクをしていません。フロリダ州知事は、感染者数の増加は検査件数が増えたことによるものとしていますが、感染者の増加を受けてマイアミ市長はナイトクラブやバーなどの再開を含む経済活動再開の第3段階への移行を見送りました。感染症の専門家、フロリダ国際大学のアイリーン・マーティ教授は「入院患者が増加しているのです。これは検査件数の増加とは関係ありません。感染者が実際に増えているのです。」と危機感を強めています。また、オクラホマ州では、一日の感染者が259人で過去最多となりました。20日にトランプ大統領の支持者集会がタルサ市で開催される予定で、新型コロナウイルスの感染で行動制限がしかれて以来、初めての支持者集会になります。2万人以上収容可能な会場ではすでに人が並び始めていますが、市は感染拡大への警戒を呼び掛けています。トランプ大統領の選挙陣営はマスクの着用は推奨するが、義務ではないとしていて、集会の参加者に対し、「感染しても陣営側に責任は問わない」とする同意書に署名を求めるということです。また、トランプ大統領の新型コロナウイルス対策についてバイデン前副大統領は「ウイルスとの戦いにトランプ氏は降伏状態です。白旗を振って退却しました。」と厳く批判しました。アメリカでは、依然、20州とプエルトリコでは新規感染者数が増加していて、15州で感染による入院者が増えています。 アラバマ州では集中治療室の病床が不足しかねない状況になっていますが、モントゴメリー市議会ではマスク着用を義務化する条例案が否決されました。CDD・疾病対策センターが発表した統計では、ヒスパニック系は人口のおよそ18%ですが、感染者のおよそ33%をしめています。また、黒人は白人に比べて、感染して入院する割合が4.5倍だということです。
トランプ大統領の支持者集会では参加者に対し、オクラホマ州の保健当局は 集会に参加する前に1度PCR検査を受け、その後は自主隔離したあと2度目のPCR検査を受けるよう勧めています。