多くのIT企業が人工知能・AI による新規事業を展開していますが、先日、あのアップル社も満を持してのAI への参入を発表しました。もちろん、アイフォーン・ユーザーへ特化したサービス向上が売りになっています。
10日月曜日、恒例の新製品発表イベントで発表されたのは、アップル社のAI 技術、アップル・インテリジェンス。高度なAI技術をもつ、オープンAI社のチャットGPTの技術をアップルのOSと連結させるもので、この夏にアメリカでベータ版を公開し、秋に正式に公開する予定です。AI を使った新機能では、メールなどの文章の仕訳や添削、
データや画像など具体的かつ高度な検索、SNSで使う、人気のemojiのオリジナルイメージ化などが可能になります。そして大きなセールスポイントは、アイフォーンアプリのバーチャル・アシスタント「Siri」のAI との連結で、より自然な対話や、正確な回答を得られるようになる、としています。
AIの運用に関しては、個人情報漏洩などの危険性が指摘されていますが、アップルで使用するAI機能では、ユーザーのデータを保存せず、プライバシー保護の検証システムを構築した と述べています。
この発表を受けて、起業家のイーロン・マスク氏は、
「アップルは、オープンAI社とデータのやり取りをすれば、情報を川に流すような危険があることを理解していない」と批判。アップルがチャットGPTを導入すれば
自身の所有企業内で、アップル製品の使用を全面的に禁止するとしています。
発表があった月曜日から、アップルの株価は急上昇し、木曜日の時点で
10%以上株価を上げています。