全米でオミクロン株の変異株に警戒が高まっています。
夏に入り外出の機会などが増え再び新型コロナ感染が広がっています。
CDC、疾病対策センターの調べでは、現在全米の人口の4分の3の人々が、
コロナ感染リスクが中程度から高いとされる地域に住んでいます。
そして現在、7日間平均で1日に5775人のコロナ感染者が入院し新規感染者数は12万人を超えています。
新規感染者数の半数以上がオミクロンの変異株「BA.5」への感染とされています。
CDC疾病対策センターのロシェル・ワレンスキー所長は
「我々の調査では、主流になっているBA.5やBA.4などの重症化については詳しいことはわかっていませんが、これらが、感染力が強く
また免疫をすり抜ける力があることは分かっています」 と語っています。
またこれら以外にも「BA2.75」という オミクロンの新たな変異株が国外10カ国で発見されていて、
アメリカでは少なくとも2件確認されています。
ニューヨーク小児科医は、「BA5も変異によって強い感染力がありますが、BA2.75はそれ以上の変異があるようです。理論的には、1度オミクロン株に感染したとしても、今後またオミクロン株の別の変異株に感染する可能性があります。」
感染拡大を受けて、ニューヨークやロサンゼルスなどでは、再び屋内と、屋外でも人混みの中ではマスク着用を呼びかけています。
FDA、食品医薬品局は、 抗コロナウイルス処方薬「パキロビッド」を
全米のおよそ30万人の薬剤師も処方できるようにし幅広い使用を呼びかけています。
モデルナとファイザーは、オミクロン株に有効なブースターワクチンを開発中でこの秋には利用できるとしていますが、 次々に変異するウイルスにどこまで効果があるのかは分かっていません。