現在、政権発足以来最大の危機に立たされていると言われるバイデン大統領。
就任以降、常に50%以上の安定した支持率を得ていたバイデン氏ですが、デルタ株による感染拡大が深刻化した8月初めからじわじわと低下。米軍撤退によるタリバンの復権でアフガニスタン情勢が混乱を極めた8月中旬には5割を割り込み、現在は不支持率が支持率を上回る状態が続いています。民主党の支持基盤であるニューヨーク市でバイデン政権について聞いてみると、好意的な声もあるものの、米軍のアフガン撤退に関してはかなり厳しい意見がありました。
2001年のアメリカ同時多発テロから20年という節目の年に起きたアフガニスタンの混乱で「テロとの戦い」の意味やバイデン政権の対応が問われていますが、なぜこのような事態に陥ったのでしょう?元共同通信社の記者で、アメリカの社会情勢を幅広く取材するジャーナリストの津山恵子さんにアフガン情勢の影響や今後のバイデン政権について聞きました。