路上で面識のない医療保険大手CEOを後ろから銃で殺害した被告に対しニューヨーク州の裁判所は第一級殺人罪を棄却しました。
去年12月4日、ニューヨークマンハッタンの路上で医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループのCEOブライアン・トンプソンさんを銃で殺害した罪で起訴されたルイジ・マンジョーネ被告(27歳)に対し、16日(火曜日)州裁判所は検察が主張していたテロ行為に値する証拠は不十分だとして弁護側の主張を認め第一級殺人罪を退け第二級殺人罪などで審理を続ける判断を下しました。
AP通信
マイケル・シサック記者
「法廷でルイジ・マンジョーネ被告の大きな勝利です
州裁判所判事がユナイテッド・ヘルス・ケアのCEO殺害事件で
最も重い罪状を棄却しました
"A big court victory for Luigi Mangione. A judge on Tuesday dismissing the top charges in his state murder case and the killing of UnitedHealthCare CEO Brian Thompson
第二級殺人罪では懲役15年から、服役25年から保釈の可能性がある終身刑となります。
アイビーリーグ出身のマンジョーネ被告は強欲な保険業界と医療制度への市民の不満を代弁したとして一部で英雄視され、州裁判所前では支持者が集まりマンジョーネ被告の釈放を求めていました。
連邦裁判所もマンジョーネ被告に対し第一級殺人罪で死刑を求刑する方針で州の裁判所でより軽い殺人罪で裁かれることになったことがどう影響するのか注目されています。