2週間で2度の巨大ハリケーンが襲い大規模な被害を受けたフロリダや南東部の州では、未だ救援の手が届いていない地域もあるなど、復旧には時間と労力がかかっています。そんな中、政府の緊急事態管理局・FEMAの職員が民間人に脅迫される事件が起きました。
14日月曜日、ハリケーンで大きな被害を出したノースカロライナ州の保安当局は、FEMA職員を脅迫した疑いで男を逮捕したと発表しました。逮捕されたのはウィリアム・パーソンズ容疑者(44)で、容疑者は、FEMA職員に対して、拳銃とライフルを所持しているといい、危害を加えると脅したとされています。FEMAでは、ハリケーン被害を受けたこの地域で、家屋を戸別訪問し被害状況を確認する作業を行っていましたが、この事件を受けて、戸別訪問を一時停止し職員らを安全なセンターに移したと発表しました。今回のハリケーン災害では、FEMA救援作業について、嘘や間違った情報が飛び交っていて、被災地域の一部の住民が救援活動を妨害するなどの行動が見られていました。
バイデン大統領
「政府を弱体化させたいがために嘘を広めてきた人たちは その代償を払うことになるだろう」
フロリダ州でも災害からの復旧には時間がかかっていて、冠水した家の中でワニが発見されるなど、住民に注意が呼び掛けられています。その他、停電やガソリン不足、浸水したままの地域など復旧の遅れが大きな問題です。
ABCニュース記者
「ハリケーン襲来から5日経ちますが、この地域の水は、まだ腰の高さまであり、約50軒の家が浸水被害を受けています。住民らは家から物を運び出そうとしていますが、水はまったく引いていません」
被災者らはボートなどを使って家財道具など取り戻そうとしています。
ABCニュース記者「今どんな気持ちですか?」被災者「最悪の状態です」ABCニュース記者「自宅を見てどんな気持ちですか?」被災者「心が潰されます あそこにある大切な物や生活の全てを取り戻したい」
FEMAのハリケーン救援に関する噂の多くは、政府が意図的に復旧を遅らせているなどの政治に絡んだ話で、現バイデン政権に不満を持つ一部の住民らが、FEMAの支援活動を妨害するという事態になっています。