パンデミックによる経済危機から急回復したアメリカの大きな懸念材料が、1年近く続いているインフレ。今年1-3月期のGDP・国内総生産は7四半期ぶりのマイナス成長で、景気後退入りを不安視する声も出ています。
去年から強い需要と弱い供給という状態が続いていたアメリカでは、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、そのギャップがますます広がってエネルギーや食品を中心に価格上昇が止まらず、FRB・連邦準備制度理事会のパウエル議長は金利を引き上げて需要を弱める金融政策を実施。金融政策を決める3月の定例会合で金利をゼロから0.25%引き上げ、5月の3日4日の会合でも0.5%の利上げがあるとの見方が大半です。
政策金利の引き上げはインフレ抑制への効果が期待できるのでしょうか?止まらない物価上昇は今後アメリカ経済にどう影響していくのでしょう?
ポートランド州立大学の経済学部長、伊藤宏之教授にインフレの現状や今後の見通しなどを教えてもらいます。