新型コロナウィルスの感染拡大により、ほとんどの州で屋内退避令がしかれているアメリカでは、失業者が急増しており深刻化しています。
失業保険を申請する人たちが殺到し、電話やウェブサイトはパンク状態となっています。セントルイス連邦準備銀行は、今後、失業者が4千7百万人に登る可能性があるとし、失業率が32%以上にのぼるとの予測を示しました。これは、リーマンショックの時のおよそ3倍となります。一方、こうした事態に協力し合う市民の姿も見られます。
ミシガン州に住む5歳の娘を持つ女性は、いま妊娠5ヶ月で、バーテンダーの職を失いました。夫はアメリカ軍の一員としてイラクに派遣されていたときに負傷し収入はありません。しかし、メディアがニュースとして取り上げると、視聴者などからネットの募金サイトを通しておよそ6千ドルの募金が寄せられました。未曾有に事態に見舞われたアメリカでは、今後も感染の拡大が予想され失業者へのさらなる対応が急がれます。