先月24日に起こったテキサス州の小学校銃乱射事件。19人の幼い児童と2人の教師の命が犠牲になりました。警察の対応の遅さが指摘される中、事件現場で住民が撮影した新たな動画が公開されました。
ABCニュースが入手した今回の動画は、小学校を取り囲む警察車両の前で事件の様子を見守っていた住民が撮影したものです。
「誰か窓から出てきた」 「警官が子供たちを外に逃がしている」
この映像は、事件発生からおよそ40分後の午後12時13分ごろに撮影されたとみられていて、映像には現場の警察官と警察署のオペレーターとの無線のやりとりも録音されていました。
音声「教室から子供が通報してます。部屋は犠牲者だらけと言っています」「8、9人は生きていると言ってます」
テキサス州公共安全局長「その時には8、9人生存していたとのことだった」
この時教室から通報した少女は、この30分後に特殊部隊が教室に突入した時には死亡しており発生からおよそ1時間以上も警察が教室の外で待機していたことで21人もの犠牲者を出してしまったのは警察の責任だと非難の声があがっています。
テキサス州公共安全局長「対応を間違ったことは認めます」
この写真は容疑者と見られる男が午前11時30分に学校に侵入したと見られる時のもので、当初裏口は教師の一人がその扉を鍵を掛けずに出てしまったと警察は発表していましたがその後の調べでオートロックのドアを閉めたが鍵がかからなかった事が明らかになっています。
警察によると、容疑者は、学校近くで自分の車を乗り捨てたあと学校に侵入「100発以上の弾」を教室内に発砲しながら校内を歩き回り、教室に立て篭もったという事です。
警察署から指揮を執った警察署長は、容疑者が立て篭もった後、銃撃でこれ以上の犠牲が出ることはないと判断し特殊部隊の到着を待つように現場に指示、そして事件発生から77分後に部隊が突入し容疑者を射殺しました。警察には事件発生から少なくとも4件、教室内の児童からの通報があったとされています。