2021年1月6日に起きたアメリカ議会襲撃事件を調査する委員会が
今月から公聴会を開いています。証言に立った人の多くは、元トランプ派の議員や支持者でした。
今月9日から4回にわたって開かれている公聴会では、大統領選挙後のトランプ氏と顧問弁護士のジュリアーニ元ニューヨーク市長の行動に対する様々な証言が述べられました。21日、火曜日の公聴会では、トランプ陣営がジョージア州やアリゾナ州などの選挙結果を覆そうとした経緯について検証が行われました。アリゾナ州下院議長を勤めたバウアーズ議員は、この州でバイデン氏が獲得した選挙人票を破棄し、それらをトランプ支持の選挙人の票に置き換えるようトランプ陣営に指示を受けたといいます。
バウアーズ議員「彼らは私に歴史上決して行われたことのない違法行為をさせようとしました。十分な信頼ある証拠もなしにです。私は法に誓ってノーと言いました」
バウアーズ議員は元々熱烈なトランプ支持者でしたが、この要請を断ったため彼らに実名で非難され、狂信的なトランプ支持者から執拗な嫌がらせや中傷を受けたと話しています。
またジョージア州の州務長官はトランプ氏からの直接の電話で、「当選に足りない票を見つけろ」と迫られたと証言しました。
トランプ氏の音声「私が望んでいるのは、1万1780人の票を見つけることだ」
母親とともに証言に立ったジョージア州の開票担当者は、当時トランプ陣営から、彼女は薬物中毒で投票所に偽の投票用紙を持ち込んだという噂を流され、その結果、トランプ支持者から、様々な脅迫を受け家族との生活までも破壊されたと訴えました。
シェイ・モスさん「とても多くの死ねという脅迫を受けました。母と共に刑務所に入れとか今奴隷時代でなくて幸運だと言われました。私は人に名前を教えることができなくなりました。今でもどうしていいかわからない」
民主党の主導で行われているこの調査委員会ですが、証言に立つ大半は元トランプ支持派の人ばかりです。公聴会は今週一時閉会しますが、来月にも残りの証人を呼び再開する予定です。