アメリカでは今週から生後6ヶ月以上の子供に対して、新型コロナウィルスのワクチン接種が開始されました。
今回あらたに接種の対象となるのは5歳未満、生後6ヶ月以上の子供たち全米でおよそ1800万人です。
バイデン大統領「アメリカは国民の全てを対象にワクチンが受けられる最初の国になります」
ワシントンDCの接種会場を訪れたバイデン大統領夫妻は子供たちを激励しました。
生後6ヶ月以上の子供が受けるワクチンは2種類あります。
一つは、ファイザーのワクチンで1回に接種する量は大人の10分の1。11週の間に一定期間を置いて3回接種を行います。
もう一つは、モデルナのワクチンで1回の量は大人の4分の1。2回目の接種は1回目から1ヶ月後に行います。
アシシュ・ジャー調整官(ホワイトハウスコロナ対策担当)
「どちらのワクチンを受けるにしろ、秋の新学期までに免疫を作りあげる必要があり、子供を守るために早めに接種をはじめるべきでしょう」
しかし、子供へのワクチン接種を不安視する保護者も数多くいます。
最新の調査では、5歳未満の子供を持つ保護者で「すぐに接種したい」と答えたのは18パーセントにとどまっています。
自身はワクチン接種済みの母親も自分の子供に対しては懐疑的です。
母親A「夫婦で意見が分かれていて、もう少し調査の結果が出てからにしたいと考えています」
子供への接種をずっと待っていたという親もいます。
母親B「ワクチンの効果を信じてます。それは子供にも同じよ」
保健当局はワクチン接種の必要性に対して今回のパンデミックで何万人もの子供たちが入院したことを指摘しています。
父親「最近子供の学校で感染の急上昇がありました。私たち親は子供の安全を守るためにできる限りのことをするべきです」
アシシュ・ジャー調整官「子供たちへのワクチン接種が重症化や入院を予防するのは間違いありません」